「あるトリカゴプレイヤーの独白」プロローグ
文章力を上げるコツ
・読む
・書く
・食べる
???「いい紙を食べると頭が良くなりますよ~」
ノノノのノノノ、ノノのうち。ノノノです。
というわけで今日も元気に文章力を鍛えていきたいと思いま!
題材はタイトルの通り、「あるトリカゴプレイヤーの独白」のプロローグです!
それではどうぞ!
プロローグ サービス開始
僕はノノノ。平凡なサラリーマンだ。
日々を惰性で過ごしている僕にとって、癒しとなるのはスマホゲーム。
何の自慢にもならないが、この数年間で数多くのスマホゲームをプレイしてきたと自負している。
そんな百戦錬磨の僕ではあるが、次から次へと矢継ぎ早にゲームがリリースされるこのスマホゲー界隈に、さすがに飽き始めていた。
「そろそろ定住するゲームを決めないとな。何かいいゲームはあるかな」
そうやって日課のようにアプリストアをウィンドウショッピングしていると、そのゲームは見つかった。
「『トリカゴスクラップマーチ』?かわいいイラストだなぁ。結局は絵柄で決めるのが一番いいかもしれないな」
定住地を決めると言ったわりに、存外に雑な判断を下した僕は、慣れた手つきでアプリをインストールする。
しかし、すぐに遊べるわけではない。正式サービス開始は今日の15時。今は14時半くらいだから、あと30分くらいだ。
僕はルーチン化されたひと作業をした後、どう暇をつぶすか考える。
「とりあえずツイッターでも見るか・・・」
僕はPCの置いてある机に向かって座り、ツイッターに流れるタイムラインを見ながら考えを馳せる。
そういえば、ネット民の中にはこのサービス開始前の時間が最も楽しいという人もいる。あるいは、この時間が最も楽しかったと。
つまり期待していたよりもゲームが面白くなかったから、相対的に見れば期待していた時間のほうが楽しかったということのようだ。
それは、ゲームに対して期待した内容と、実際の内容との剥離によって生まれる心理と思われるが、僕はそんなことにはならないと信じている。
いや、あるいは信じる行為こそがその剥離を生むのだろうか。確かに最初から何も期待していなければ実際の内容との剥離はゼロだ。ならば期待しないほうがいいのかもしれない。人間は心で動く生き物だ。心が折れたら終わりだ。
だけど、まだスマホなんてなかった頃、あるいは携帯電話もなかった頃、僕たちにとってゲームと言えばコンシューマーゲームだった。自立していないために、親にゲームを買ってもらうしかなかった僕たちは、ゲームを手に入れたら興奮したものだった。だからゲームに対して期待することは礼儀のようなものだと思っている。
そうだ。ネットの書き込みに惑わされてはいけない。少なくとも、ゲームに期待することは僕にとって正しい。最善と言っていい。ならそれを貫くのが僕のゲーム道なんじゃないか―――
「ジリリリリリリリリリリリ!!!」
そんなことを思っていると、急に大きな機械音が僕の思考を邪魔する。
その声の主は机の上にいた。
ああ、スマホか。サービス開始の15時になったら気づくようにと、さっきスマホでアラームをセットしておいたのだ。
ということは、15時だ。『トリカゴスクラップマーチ』サービス開始だ!
プロローグはここまで
たまに続きを書きます。
評価
実は、最初の部分をあとから付け足したので人物像が少しぶれてます。こういう時は修正する必要があるんでしょうけど、ブログの記事でそこまで消耗はしたくないのでしません。
あと、小さな伏線を張ってみたんですが、いまいちですね。
ルーチン化されたひと作業=アラームのセット